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お札の愛称

日本銀行券には、明治18年(1885)に初めて発行された十円券から最新の二千円券に至るまで、発行されたお札を分類するため、旧十円券、D二千円券などそれぞれに固有の名称がつけられていますが、中には、一般の人達から特別の愛称で呼ばれたものがあります。

「いのしし」・・・明治32年(1899)10月1日に発行された甲10円券で、表面には称徳天皇の皇位を護り、平安遷都に功績のあった和気清麻呂の像、裏面中央には彼の守護神猪が大きく描かれています。そのためこの十円札は「いのしし」の愛称で親しまれました。


「米国札」・・・昭和21年(1946)2月25日発行のA十円券で、表面の図柄が「米」「国」の二文字に見えるとして、この名前が付けられました。当時「米」の中にある国会議事堂が十字架の牢屋に閉じ込められているように見える、「国」の字は菊の御紋が鎖に繋がっているように見える、など話題になりました。そんな不人気もあってか、A10円札は1955年に発行が終了され、わずか9年でその役目を終えました。肖像に人物が描かれていないことも含め、きわめて特異的なお札です。




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