日本のお札の歴史①「最初の肖像紙幣」

最終更新: 2020年12月7日

最初期の日本紙幣には肖像画は描かれていませんでしたが、偽札防止の為、日本も海外にならった近代的な紙幣を作ることにします。ちなみにその時代のアメリカでは、大統領の顔が紙幣に使われるようになっていましたが、当初日本では国家元首である天皇陛下は神様的存在であったためとても恐れ多かったようです。そこで紙幣や硬貨には龍の絵を使うようになりました。その最初の紙幣が明治通寶です。


しかし明治通寶にも偽札が多く出たため、、1881年ついに日本でも肖像画の紙幣が発行されました。その第一号が神功皇后です。ドイツに印刷を依頼し、肖像画はイタリア人技師エドアルド・キヨッソーネが担当したので、「神功皇后の顔が、どうも日本人の女性には見えない」と、よく言われています。

神功皇后を肖像に選んだ理由には諸説あるようですが、神功皇后は『日本書紀』の中で非常に大きな武勲を立てたことを記されている女性ですから、これから強くて豊かな国になっていくんだ、という願いにふさわしい人物像だったとされています。


その他明治時代に発行されたお札の肖像には「菅原道真」「武内宿禰」「和気清麻呂」「藤原鎌足」といった天皇家とかかわりの深い人が選ばれていますが、以降大正・昭和で発行される紙幣の肖像画は、時代の変化に伴い、政治家・思想家が選ばれて行きます。そちらに関しては次回ご紹介させていただきます。

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