500円貨は偽造強化の為、約20年ぶりに新しくなります。そこで、今日は500円の歴史について紹介します。
500円が誕生したのは、紙幣が最初です。1951年、日本銀行券B500円札(岩倉旧500円)が発行されました。そこから15年がたった頃、質の欠陥や偽造が原因で、新様式の紙幣が誕生します。これが日本銀行券B500円札(岩倉新500円)です。(▽写真)
実はその前に発行されずに終わった幻の500札がありました。戦後、新様式の日本銀行券の発行がされ、広隆寺弥勒菩薩の五百円券の図案が製作されました。しかし、GHQが1945年11月「高額紙幣の発行はインフレを助長する恐れがある」と指摘したことでこの発行は取りやめとなりました。なお、弥勒菩薩像は百円札に使われることも検討されたようですが「沈思する菩薩像は敗戦日本人の悲痛の感情を表現するもの」とされ、弥勒菩薩のデザインは使われることはなかったそうです。
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