ミントマークとは造幣局のマークを付ける事によりどこで発行したか判別するシステムです。日本でもこのシステムはありました。例えば寛永通宝で「佐」としるされていれば佐渡、「仙」だと仙台を表しました。写真はスペインのエスクード金貨ですが、裏面下に「S」表記があります。これはチリにサンチャゴミントで造られたことがわかります。このカルロス三世のコインはスペインよりもボリヴィア、チリ、メキシコ、ペルーなど新大陸で数多く発行されました。スペインで造られたものか、当時の新大陸(南北アメリカ大陸)で造られたものか、一見しただけでは区別がつきにくいのですが、このミントマークによって見分けることができるようになっているのです。
ちなみにこのカルロス三世の肖像にはさまざまなバラエティがあり、世界中のコレクターが好む収集対象になっています。
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