徳川家康が小判を鋳造して以来、約260年に及ぶ江戸時代を通じて小判金の改鋳は9回行われました。今回ご紹介する享保小判は金の含有率が約86.1%と最も品位が高い小判です。
この小判を造ったのは、暴れん坊将軍で知られる徳川吉宗です。それまで一番高品位とされていたのは、初代将軍徳川家康の手掛けた慶長小判でしたが、吉宗は家康超えを目指してこの享保小判を造りました。
しかし、米将軍とも呼ばれた吉宗は、積極的な新田開発を促しこれにより米価は大幅に下落。幕府財政は破綻してしまいます。そのため次の元文年間には、重さ、品位を下げた元文小判金が発行されます。
写真掲載以外の享保小判(その他の江戸小判)はこちらよりご覧いただけます
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