旧5円金貨 明治12年の謎

古銭の価値は発行枚数(現存枚数)と、その状態によって左右されます。そこでその発行枚数を調べるときに参考するのが、日本貨幣商協同組合発行の「日本貨幣カタログ」です。旧5円金貨を調べると明治3年からはじまり30年まで発行されていることがわかりますが明治12年は抜けています。ただし注釈で、「明治12年銘がある。」と書かれています。

その理由ですが、過去に1枚だけ、明治12年銘の5円金貨が見つかっているためです。コインには所有者の登録制度がありません。よって、今、誰が所有しているのか全く分かりません。

しかし、「明治12年」と書かれた5円金貨が、少なくとも1枚存在します。

なぜ、1枚なのか。その理由は全く分かりません。1枚を作るためだけに刻印を作ったというのは、少々不自然です。

よって、複数枚が作られたのかもしれません。このあたりの調査をしても、正確な情報を得られません。そこで、『日本貨幣カタログ』では、年号別発行一覧に明治12年を記載せず、欄外に「明治12年銘がある」と注記しているようです。

明治12年の謎です。

謎といえば、昨年の日本コインオークションでは、明治7年の旧2円金貨が2,200万円で落札されたようです。明治7年銘は貨幣カタログはもちろん、造幣局資料にも正式な記載がない「幻の品」です。どこでどのような経緯で発見されたのかはわかりませんが、この世に存在しないと思われた貨幣の大発見には間違いないでしょう。

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